監修:医療法人社団 静山会 清川病院 病院長
飯野 四郎 先生
C型肝炎ウイルス感染の有無は、まずC型肝炎ウイルス抗体※1を測定して調べます。抗体陽性は過去にC型肝炎ウイルスに感染したことを意味しますが、既にウイルスが排除されている場合もあります。そこでウイルス遺伝子(HCV RNA)定性検査を行い、感染が持続しているかどうかを確認します。HCV RNA定性検査が陽性でAST(GOT)とALT(GPT)※2に異常があれば、C型慢性肝炎と診断されて治療することになります。HCV RNAが陽性でも肝機能の異常がみられない場合は、経過をみるのが一般的です。しかし、最近では肝機能が正常でも患者さんの年齢などを考慮して、治療を開始することもあります。
- ※1抗体
細菌やウイルスに感染した際に、身体にとって異物と認識する免疫反応により作られる蛋白質。 - ※2 AST(GOT)とALT(GPT)
肝臓の細胞に含まれる酵素で、肝炎があると肝臓の細胞が壊れて血液中に流れ出し、血液中の値が高くなります。
AST:アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ。GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)ともいう。
ALT:アラニンアミノトランスフェラーゼ。GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)ともいう。
C型慢性肝炎の検査・診断の流れ


