監修:国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 分院長
熊田 博光 先生
わが国でのC型慢性肝炎の患者さんは、肝炎症状のない持続感染者(キャリア)を含めると150万〜200万人いると推測されています。年齢は40歳代以上に多く、C型肝炎ウイルス対策が講じられる以前の輸血などの医療行為による感染が背景にあることを示しています。しかし医療機関で何らかの治療を受けている人は50万人にすぎず、残りの100万〜150万人の中には自分がC型肝炎ウイルスに感染していることに気づいていない人もいる可能性があります。厚生労働省が2002年から市町村の住民健診に肝炎ウイルス検診を加えたところ、1年間で新たに3万人のC型肝炎ウイルス感染者が発見されています。
年齢別C型肝炎ウイルス抗体陽性率
30歳以上の100人に1〜3人がC型肝炎ウイルスに感染

わが国の肝がんによる死亡者数は1975年以降急増しており、2004年には約3万2,000人が死亡し、肺がん、胃がんに次いでがん死亡の第3位を占めるに至っています(女性では第4位)。そして肝がんの原因の約80%はC型肝炎ウイルス由来であることがわかっています(国立がんセンター がん対策情報センターによる「最新がん統計(2004年)」より)。
肝がん死亡率の推移

肝がんの原因


