監修:国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 分院長
熊田 博光 先生
ペグインターフェロン・リバビリン併用療法の副作用には、頻度は高くありませんが、早めの適切な処置が必要なものがあります。
不眠が続く、イライラ、気分が落ち込む

治療開始から数週間過ぎた頃にみられやすく、もっとも注意が必要な副作用の一つです。とくに不眠は比較的多くの患者さんが経験しますが、なかにはうつ病の前兆である場合がありますので、不眠や不安感、イライラ、何となく落ち着かない、気分が落ち込むといった症状がみられた場合は早めに主治医に相談しましょう。
咳、息切れ、微熱

治療開始から2ヵ月目以降にみられることがあり、非常にまれですが、間質性肺炎の徴候である場合があります。このような症状がみられたらすぐに主治医に連絡し、適切な処置を受ける必要があります。
動悸、汗をかきやすい、むくみ

治療開始から2ヵ月目以降にみられることがあり、甲状腺機能異常※の疑いがあります。すぐに主治医に連絡し、適切な処置を受ける必要があります。
心臓の症状、糖尿病の悪化

治療開始から数週間でみられることがあります。まれですが、脈の乱れ(不整脈)や心臓の働きが悪くなること(心不全)があり、とくに心臓病のある人では注意が必要です。また糖尿病のある人では病気が悪化することがあります。このような症状がみられたらすぐに医師に連絡し、適切な処置を受ける必要があります。
ものが見えにくい、目がチカチカする、目が痛い

治療開始から2〜3ヵ月過ぎにみられることがあり、網膜の血行障害による網膜症の疑いがあります。多くは治療を続けるうちに自然に治りますが、高血圧や糖尿病のある人は特に注意が必要で、定期的な目の検査が大切です。このような症状に気づいたらすぐに主治医に連絡し、適切な処置を受ける必要があります。
- ※甲状腺機能異常
甲状腺はのどぼとけのすぐ下にある内分泌器官で、2種のホルモンを出して新陳代謝を司っています。機能が亢進すると、頻脈、冷や汗、精神的な不安定、機能が低下すると、むくみ、徐脈、ぼんやりするなどの症状がみられます。

