監修:国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 分院長
熊田 博光 先生
副作用には自覚できる症状の他に、検査値の異常として現れるものがあります。検査値の異常についてもその程度が大きければ、やがてからだの異常も現れてきますので、薬の量の変更や治療の中止を考えなくてはならない場合があります。ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法中および治療終了後6ヵ月間は、必ず主治医の指示通りに定期的に検査を受けてください。
貧血(ヘモグロビン*減少)
ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法を受けた多くの患者さんで、ヘモグロビンの減少がみられます。治療開始1〜2ヵ月目頃までは減少していきますが、それ以降は安定し、ほとんどの人は治療を続けることができます。治療が終わると約1〜2ヵ月で元に戻ります。疲れやすい、息切れがする、めまいなどの症状がみられる場合もありますが、一般的にはあまり自覚症状はありません。ヘモグロビン減少の程度が大きい人ではリバビリンの量の変更や治療の中止が必要な場合もあります。
白血球減少、好中球減少
治療開始から1週間程は減少していきますが、治療を続けてもそれ以上減少することはあまりありません。白血球減少、好中球減少の程度が大きくなるとペグインターフェロンの減量や治療の中止が必要になる場合もあります。治療が終われば、約1〜2ヵ月で元に戻ります。
血小板減少
治療開始直後から減少することがありますが、大部分の人は治療を継続できます。血小板は止血に重要な役割を果たしていて、大きく減少すると出血しやすく血が止まりにくいなどの危険が出てきますので、血小板数の減少の程度が大きくなるとペグインターフェロンの減量や治療の中止が必要になる場合もあります。治療が終われば、約1〜2ヵ月で元に戻ります。
* ヘモグロビンは赤血球に含まれる赤い色素で、体に酸素を運搬する役割を果たしています。
ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法の主な副作用
| 発現時期 | よくみられる副作用 | 注意が必要な副作用 |
|---|---|---|
| 初期症状 (1週間以内) |
インフルエンザ様症状 (発熱、悪寒、全身倦怠感、頭痛、関節痛など) 食欲不振 皮膚(発疹、かゆみなど) |
|
| 中期症状 (2〜12週間) |
全身症状(微熱、倦怠感) 消化器症状(腹痛、吐き気、便秘、口内炎など) |
精神神経症状(不眠、不安、躁うつ病) 間質性肺炎(乾咳、呼吸困難、運動時息切れ、微熱など) 目の症状(目の痛み、網膜症) 循環器症状(不整脈、心不全など) 糖尿病悪化 |
| 後期症状 (3ヵ月以降) |
脱毛 | 甲状腺機能異常(動悸、汗をかきやすい、むくみなど) |
| 検査値異常(治療期間中) | 貧血(ヘモグロビン減少) 血小板減少 白血球減少 肝機能障害(AST、ALTの異常) |

