C型慢性肝炎とその治療 C型肝炎ウイルス陽性とは

監修:大阪府済生会吹田病院 院長
岡上 武 先生

肝臓の線維化について

ALT(GPT)値が基準値以内でも肝臓の状態が悪くなっている場合があります

C型肝炎ウイルス陽性で持続的にALT(GPT)値が基準値以下の方に、肝臓の状態を調べるために肝生検(針を刺して肝臓の組織を調べる)をした結果、その70%に軽度ではありますが肝臓の線維化が進行していることがわかりました。

C型肝炎ウイルスに感染すると肝臓で炎症が起こって、肝細胞が壊れたり、新しくできたりといったことを繰り返しているうちに、だんだん線維化が進行します。肝臓で線維化が起きても、程度が軽ければ何の問題も起こりませんが、線維化が進行すると肝臓の働きに支障が出てきます。肝臓の線維化が進んだ状態が肝硬変で、その過程でがんが発生します。

このように、肝臓の状態を調べることは、今後肝硬変や肝がんへ進行するかどうかを知るうえで非常に重要です。肝機能の目安となるALT値が持続的に基準値以下であってもC型肝炎ウイルスが陽性の方は、一度肝生検を受けて、肝硬変や肝がんへ進行する危険がどのくらいあるのかを理解しておくことが大切です。特に血小板数が15万/mm3以下の場合は、肝臓の線維化が進行している可能性が高いので、注意が必要です。

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