C型慢性肝炎とその治療 C型肝炎ウイルス陽性とは

監修:大阪府済生会吹田病院 院長
岡上 武 先生

治療について

肝がん予防のために適切な治療法の選択を

以前は、ALT(GPT)値が基準値以下の方にインターフェロン治療を行っても、ALT値が異常な方に比べてウイルスの排除率が低く、しかもALT値が悪化することもあると考え、定期検査のみで積極的には治療されませんでした。

しかし最近、C型慢性肝炎に対する新しい治療法が登場しました。この治療法(ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法)では、ウイルスの排除効果が大きく高まり、ウイルスのタイプによっては、ほぼ完治できるようになりました。それとともに、ALT値が基準値以下の方に対しても同等の高いウイルス排除率が認められ、治療終了後もALT値が悪化しにくいことがわかってきました。ALT値異常のある方はもちろんですが、ALT値が基準値以下の方であっても、肝臓専門医を受診して、肝臓の状態やウイルスのタイプ、年齢を考慮し、適切な治療方法を選択することが、肝がんを予防するためにとても大切です。

C型肝炎ウイルス陽性の方に対する治療指針

インターフェロン治療の実施について、肝臓専門医に相談してください
  • ● ALT(GPT)値が31IU/L以上
  • ● ALT(GPT)値が30IU/L以下で、肝臓の線維化が中等度以上、65歳以下
インターフェロンの治療効果や副作用を十分理解し、
治療を考慮してください
  • ● ALT(GPT)値にかかわらず、ウイルスのタイプが2型
  • ● ウイルスから解放された健康な体を取り戻したい
ALT(GPT)値を定期的に観察し、観察中にALT持続異常になった場合、
肝臓専門医に相談してください
  • ● ALT(GPT)値が30IU/L以下で、肝臓の線維化が軽度

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