監修:国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 分院長
熊田 博光 先生
慢性肝炎から肝硬変、肝がんへの進行を阻止するには、インターフェロンを中心とした原因療法で肝炎を完治させてしまうことが第一選択ですが、それが困難であれば、次に肝機能〔AST(GOT)、ALT(GPT)〕をできるだけ正常に近づけることを目指します。ウイルスが排除できなくても、AST(GOT)、 ALT(GPT)を長期間できるだけ低い値に保つことができれば肝がんの発生リスクを軽減できることが報告されているからです。これは、インターフェロン療法でウイルスが完全に排除できない場合やインターフェロンが使えないで対症療法(肝庇護療法)で治療する場合にもあてはまります。
ALT値別累積肝がん発生率
ウイルスが消失しなくてもALT(GPT)を低く保つことで肝がんの発生率は低くなる

[笠原彰紀、林紀夫:臨床消化器内科2000:15;1511-1516]

