患者さんの情報広場 専門医に聞くC型肝炎ABC

監修:国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 分院長
熊田 博光 先生

大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学 教授
林 紀夫 先生

Question

C型慢性肝炎とはどんな病気ですか?


Answer

C型慢性肝炎はC型肝炎ウイルスの感染により肝臓に障害が起こる病気で、初期には症状はほとんどありませんが、病気が進行すると様々な症状がみられます。従って、過去に輸血をしたことがあるとか、あるいは医療機関で手術をしたことがあるとか、家族に肝臓の悪い人がいるときは注意が必要です。


専門医からのコメント

  • 熊田 : 簡単に言いますと、C型慢性肝炎とは肝炎を起こすウイルス(C型肝炎ウイルス)の感染により、6ヵ月以上にわたって肝臓の炎症が続き、肝臓の細胞が壊れて肝臓の働きが悪くなる病気です。

C型慢性肝炎の患者さんが専門医に受診するきっかけ

(虎の門病院、1998)

(図)C型慢性肝炎の患者さんが専門医に受診するきっか

※専門の施設のデータなので他の病医院からの紹介が多くなっていますが、一般的には健康診断や献血などの際にC型慢性肝炎が発見される場合が多数を占めています。

どんな症状がありますか

  • 林  : 慢性肝炎はこれといった自覚症状がないのが特徴です。血液検査で、肝臓の細胞が壊れたときに血液中に出てくるAST(GOT)、ALT(GPT)という酵素の値が高いと肝炎が疑われますが、C型慢性肝炎かどうかは、ウイルスに感染したときに体の中に作られる抗体を検査するしかありません。ですからC型慢性肝炎にかかっていてもそれと気づかず、健康診断や献血あるいは他の疾患の治療の際に検査で発見される場合がほとんどです。もちろん病気が進行して肝硬変になると、足にむくみが出てくる、顔に血管が浮いてくる、こむらがえり(足がつる)といった症状がみられます。その他、何となくだるい、尿が濃くなるなどの症状がみられるようになります。
  • 熊田 : C型慢性肝炎は症状がないことが特徴と
    考えた方がよいですね。
    ですから、自分はウイルスなどもっていないと思っても、過去に輸血をしたことがあるとか、あるいは医療機関で手術をしたことがあるとか、家族に肝臓の悪い人がいるときは、ひょっとしたら自分もC型肝炎かもしれないと思うことこそが大事なわけです。

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