患者さんの情報広場 専門医に聞くC型肝炎ABC

監修:国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 分院長
熊田 博光 先生

大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学 教授
林 紀夫 先生

Question

どのような患者さんがペグインターフェロンとリバビリンの併用療法を受けられますか?


Answer

従来インターフェロンが効きにくいとされていたウイルス量の多い患者さんと、前回のインターフェロン療法が無効または再燃した患者さんが対象になります。妊娠している女性、妊娠している可能性のある女性、すぐにお子さんをつくりたいという方は使用できません。


専門医からのコメント

  • 熊田 : ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法は、初回投与の場合はウイルス量の多い患者さんで、再投与の場合は前回のインターフェロン療法が無効または再燃した患者さんが対象となります。日本の臨床試験では、ウイルスのジェノタイプが1型でウイルス量の多い患者さんの約6割でウイルスの陰性化が得られました。また、再燃の患者さんであっても約6割でウイルスの陰性化が得られました。これまで、ウイルスのジェノタイプが1型でウイルス量の多い患者さんに対する一般的な治療法であったインターフェロンとリバビリンの24週間併用療法では、ウイルスの陰性化が得られた患者さんが2割程度であったことを考えますと、ペグインターフェロンとリバビリンの48週間併用療法は待ち望まれた治療法といえます。一方、ウイルスのジェノタイプが1型でウイルス量の多い患者さん以外の場合は、ペグインターフェロンとリバビリンの24週間併用療法で約9割の患者さんにウイルス陰性化が得られました。

※ RT-PCR法で105IU/mL以上、またはb-DNA法で1Meq./mL以上

ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法の対象にならない患者さんはどんな人ですか

  • 熊田 : 前の質問で林先生も触れられましたが、リバビリンは、動物実験で胎児に有害な作用を及ぼすこと、また雄の動物で精子に異常がみられることが報告されています。このため、妊婦はこの薬を服用することができませんし、妊娠している可能性のある女性は妊娠検査によって妊娠していないことを確認しなければ服用することはできません。また男性の場合、リバビリンの精子への移行が否定できませんので、そのパートナーである女性が妊婦あるいは妊娠している可能性がある場合には、服用中および服用終了後6ヵ月間は必ずコンドームを使用しなくてはなりません。さらに妊娠する可能性がある女性または男性でもそのパートナーである女性が妊娠する可能性がある場合には、服用中および服用終了後6ヵ月間は確実な避妊が必要になります。このような方は治療時期を選ぶ必要があります。
    また、漢方薬の小柴胡湯(しょうさいことう)を服用している方や、自己免疫性肝炎の方も投与することができません。

ペグインターフェロン・リバビリン併用療法の適用

ペグインターフェロンとリバビリン併用療法の対象となる患者さん

(図)ペグインターフェロンとリバビリン併用療法の対象となる患者さん

ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法を受けることができない患者さん

(図)ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法を受けることができない患者さん

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