監修:国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 分院長
熊田 博光 先生
大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学 教授
林 紀夫 先生

かかりつけ医と肝臓専門医の役割に違いはありますか?
C型肝炎ウイルス(HCV)抗体やウイルス遺伝子(HCV RNA)検査によりC型肝炎と診断された場合、できるだけ早い時期から、専門医にご紹介いただくのが最善だと思います。その後は病診連携で、画像診断などは病院で行い、患者さんの病状に応じて、かかりつけ医の先生に診療していただくか、専門医で診ていくか決めていくことが大切だと思います。
- 熊田 : 現在わが国では、厚生労働省が中心になってC型慢性肝炎対策に積極的に乗り出していますので、今後ローラー作戦的に検査が行われていくでしょう。実際にかかりつけ医の先生から紹介された場合、偶然ほかの病気でHCV抗体を検査したという人が約半数、残りはAST(GOT)値、ALT(GPT)値が異常であるとわかって再検査した人が多いと思います。これからは、かかりつけ医の先生には長く患者さんを診ていかれるなかで、AST(GOT)値やALT(GPT)値にあまりこだわらずに、一度はHCV抗体あるいはHCV RNAをチェックして、できればいずれも陽性であることを確認していただいて、専門医にご紹介いただくのが最善だと思います。その後は病診連携で、画像診断などは病院で行い、患者さんの病状に応じて、かかりつけの先生に診療していただくか、専門医で診ていくか決めていくことが大切だと思います。
専門医に紹介されるタイミングはどのように決まりますか
- 林 : お勤めの方は、最近会社の健診でHCV抗体検査が項目に入っていることが多いと思いますが、自営業の方や家庭にいる方は、簡単な検査ですから、ぜひ一度かかりつけの先生のところでHCV抗体の検査を受けてほしいですね。
かかりつけの先生はかなりたくさんのC型慢性肝炎の患者さんを診ていらっしゃると思いますが、できれば早めに一度専門医にご相談いただくとありがたいです。
患者さん、かかりつけ医、専門医の三者一体の治療が大切



