監修:国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 分院長
熊田 博光 先生

C型慢性肝炎が発病してから、どのくらいで肝がんになるのですか。肝がんにもならず、ずっと症状のないままですむということはないのでしょうか。(66歳男性)
C型慢性肝炎になったとしても、肝がんを発症するかどうかはわかりません。ただし、多くの患者さんのデータから、確率としてこうだ、という説明はできます。まず、C型肝炎ウイルスに感染しても、約3割の人はウイルスが体から排除され、自然に治ります。約7割の人は体にウイルスが残り、C型慢性肝炎になります。C型慢性肝炎になっても、約1割の人は肝臓の状態がとくに悪化することなく一生を終えます。残りの約9 割の人は、進行のスピードに違いはありますが、線維化が進んで肝臓が硬くなっていきます。30年、40年の経過でみた場合、もし何も治療しないでいると、そのうちの約4割の人が肝硬変、肝がんになると考えられます。

