監修:国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 分院長
熊田 博光 先生

C型肝炎ウイルスのキャリアの場合、定期的な検診(血液検査、エコー)だけで問題ないのでしょうか。(48歳女性、65歳男性ほか)
感染していても特に症状はありませんが、ALT(GPT)が正常でも肝臓の線維化が進んでいる場合がありますので、肝臓の状態を調べておくことが大切です。一度専門医を受診して、肝生検などの詳しい検査を受けてください。検査で病気の進行が確認された場合は、インターフェロンを使った治療で、病気を完全に治すことを第一選択として考えてみましょう。

肝機能障害はありませんが、キャリアと診断された場合、すぐに治療を始めた方がよいのでしょうか。(40歳女性)
肝機能はALT(GPT)が30IU/L以下、血小板数が15万/mm3以上で、とりあえず正常と考えます。ただし、これ以外にもチェック項目はいくつかありますので、専門医とよく相談した上で治療について決めるようにしてください。

肝機能(ALT値など)、血小板数ともに検査数値は正常ですが、新聞記事で「肝機能が正常でもご用心」と見て心配になりました。肝炎が進行しないようにするには、インターフェロン治療をしたほうがよいのでしょうか。(44歳、72歳、68歳、60歳、55歳男女、ほか多数)
ALT(GPT)については、正常値とされる数値に、これまで医療施設によるバラつきがありました。そこで、厚生労働省研究班によって、データがとりまとめられて治療についてのガイドラインが発表されました。それによれば、ALT(GPT)が30IU/L以下、血小板数15万/mm3以上の人はとりあえず正常と考えますが、2〜4ヵ月ごとにALT(GPT)を測定し、31IU/L以上になった時点でインターフェロンを使った治療を検討するように示されています。

