日本では、厚生労働省治療標準化研究班による「C型慢性肝炎治療ガイドライン 2008」が発表されています。初回投与の高ウイルス量症例では、ジェノタイプにかかわらず、ペグイントロン+レベトール併用療法が推奨されています。ただし、併用療法の治療期間はジェノタイプとウイルス量によって違いがあり、ジェノタイプ1かつ高ウイルス量は通常48週間、それ以外は通常24週間です。
C型慢性肝炎治療ガイドライン 2008 
(B型およびC型肝炎ウイルスの感染者に対する治療の標準化に関する臨床的研究班)
監修 国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 分院長 熊田 博光 先生
初回治療
| ジェノタイプ1 | ジェノタイプ2 | ||
|---|---|---|---|
| ウイルス量 | 高ウイルス量 1Meq./mL以上 5.0LogIU/mL以上 300fmol/L以上 |
●ペグイントロン+レベトール 併用療法(48週間) ●ペグIFNα-2a+リバビリン 併用療法(48週間) |
●ペグイントロン+レベトール 併用療法(24週間) |
| 低ウイルス量 1Meq./mL未満 5.0LogIU/mL未満 300fmol/L未満 |
●IFN単独療法(24週間) ●ペグIFNα-2a単独療法 (24〜48週間) |
●IFN単独療法(8〜24週間) ●ペグIFNα-2a単独療法 (24〜48週間) |
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再治療
- C型慢性肝炎に対してインターフェロン(IFN)の再治療は初回治療の無効の要因を検討し、治癒目的の治療か、進展予防(発癌予防)を目指したALT値の正常化、あるいは安定化のための治療法を選択すべきである。
- 初回IFN無効例への再投与はIFN+リバビリン併用療法が、治療の基本である。
- リバビリン併用療法の非適応例あるいはリバビリン併用療法で無反応例では、IFNの長期投与が望ましい。なお、IFNα製剤(Peg製剤を除く)は、在宅自己注射が可能。
- IFN非適応例およびIFNでALT値の改善が得られない症例は肝庇護剤(SNMC、UDCA)、瀉血療法を単独あるいは組み合わせて治療する。
- 進展予防(発癌予防)を目指した治療のALT目標値はstage1(F1)では、持続的に基準値の1.5倍以下にコントロールする。stage2‐3(F2〜F3)では、極力正常値ALT≦30IU/Lにコントロールする。
- リバビリン併用療法を行う場合には治療効果に寄与する因子である、年齢、性別、肝疾患進行度、HCVウイルスの遺伝子変異(Core領域70,91の置換、ISDR変異)などを参考にし、治療法を選択することが望ましい。
<ガイドラインの補足>
- 1b、高ウイルス症例へのペグIFN+リバビリン併用療法 投与期間延長(72週間投与)の基準:
投与開始12週後にHCV RNA量が前値の1/100以下に低下するがHCV RNAが陽性(Real time PCR)で、36週までに陰性化した例では、プラス24週(トータル72週間)の投与期間延長が望ましい。 - 1b、高ウイルス症例へのペグIFN+リバビリン併用療法で、投与開始24週後にHCV RNAが陽性(Real time PCR)でもALT正常化例は、48週まで継続治療を行い、治療終了後の長期ALT値正常化維持を目指す。
- ペグIFN+リバビリン非適応例・無反応例に対するIFN単独長期療法は、最初の2週間は通常量の連日または週3回間歇投与とし、最大8週間でHCV RNAが陰性化しない症例は通常量の半分量を長期投与する。


