C型慢性肝炎とペグイントロン併用療法 C型慢性肝炎治療の変遷と治療ガイドライン

血清ALT正常C型肝炎症例に対する抗ウイルス治療ガイドライン

ALT正常のC型慢性肝炎の患者さんの経過を追った検討において、軽度ではあっても肝の線維化が進行していることやALTが持続高値を呈するようになる患者さんが少なからず存在することが報告されています。こうしたことから、厚生労働省治療標準化研究班では、これまで肝機能が正常なために治療が行われていない症例に対しても、血清ALT値と血小板数を目安に、治療開始のタイミングを決めるためのガイドラインを作成しました。抗ウイルス療法の適否は、ウイルス量、ジェノタイプ、線維化の程度、ALT値、年齢などを十分に考慮し、決定するのが望ましいとされています。

発癌抑制を目指した血清ALT正常C型肝炎例への抗ウイルス治療ガイドライン NEW

監修 国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 分院長 熊田 博光 先生

  血小板数 15万/μL以上 血小板数 15万/μL未満
血清ALT値
30IU/L以下

●2〜4ヵ月毎に血清ALT値フォロー。ALT異常を呈した時点で完治の可能性、発癌リスクを評価し、抗ウイルス療法を考慮。

●線維化進展例がかなり存在する。
可能なら肝生検を施行し、F2A2以上の例に抗ウイルス療法を考慮。
肝生検非施行例は2〜4ヵ月毎に血清ALT値を測定し、異常を示した時点で抗ウイルス療法を考慮。

血清ALT値
31〜40IU/L
●65歳以下は抗ウイルス療法の考慮。 ●慢性肝炎治療に準ずる。

※遺伝子型、ウイルス量、年齢などを考慮し、通常のC型慢性肝炎治療に準じて、治療法を選択する。

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