C型肝炎 News&Topics 講演会・座談会記録集

C型肝炎学術講演会

C型肝炎治療、新しい時代へ

(写真)豊田 成司 氏

《講演2》

リバビリン併用療法の有効性の向上をめざして
―日本人にリバビリンをどう使いこなすか―

演者:豊田 成司 氏
JA北海道厚生連 札幌厚生病院副院長

欧米と比較して、本邦におけるC型慢性肝炎の患者さんは高齢者が多く、さらに体重が60kg未満の方の割合も多いため副作用による薬剤の減量や治療中止が問題となる。しかしPEG-IFNα-2b+リバビリン併用療法では、患者さんの体重を考慮してPEG-IFNの用量を決められるため、有効性と副作用のバランスがとれた治療が可能となる。演者の豊田氏は「今回の臨床試験においてもこの点を示唆するデータがでている」と指摘し「体重70kg未満と以上に分けて著効率を比較すると、固定用量のIFNでは著効率に有意な差が認められるが、体重で投与量を調節できるPEG-IFNα-2bでは著効率に差は認められなかった(図2)」と述べた。
また、海外のデータによって、副作用の面でも体重が非常に重要であることが明らかであると指摘し、投与中に好中球数が1,000/mm3未満になる危険因子として、投与開始前の好中球数と共に体重が危険因子の一つであると述べた。この傾向は今回の臨床試験でも明らかになっており、固定用量のIFNα-2b投与群において、体重が軽い群(50〜70kg)では、重い群(70kg以上)と比べて血小板数の減少傾向が強く、その回復も悪い傾向がみられている。
また、PEG-IFNα-2b+リバビリン併用療法においては治療を完遂することが非常に重要で、今回の臨床試験においても薬剤投与量を変更せずに治療を完遂できたジェノタイプ1、高ウイルス量症例の著効率は62.5%。その内訳をみると、前IFN治療にて再燃した例の著効率は84.6%と極めて高い結果であった(図3)。
この点について豊田氏は「PEG-IFNα-2b+リバビリン併用療法では、投与中止例では有効性が低下するため、減量・休薬などの処置により可能な限り48週投与することが最も重要である」と述べた。
また、豊田氏はリバビリン減量の予測因子を多変量解析で検討したところ、最も強い因子は全身クリアランスと1週及び2週目のヘモグロビン低下量であることを具体的に指摘し、講演を終了した。

図2 用量変更なし症例における体重別のSVR(ウイルス陰性化)率

(図2)用量変更なし症例における体重別のSVR(ウイルス陰性化)率

図3 用量変更なし症例におけるIFN治療歴別のSVR率
(PEG-IFN α-2b+リバビリン併用郡)

(図3)用量変更なし症例におけるIFN治療歴別のSVR率

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